〜メイドインヘヴン〜



    「にぃにぃ」

    「どした、音夢?」

    「あのね、にぃにぃって短いのと長いの、どっちが好き?」

    「は?」

    「スカート」

    ぶふーーーっ!オレは飲んでいたお茶を吹き出してしまった。

    「にぃにぃ、きたない〜…」

    「音夢が変なこと言うからだろ、全く・・・・・・で、服がほしいのか?」

    「ううん、違うの。メイドさんの服2種類あるんだけど、迷っているの。」

    音夢の手にはスカートの丈の長いメイド服と丈の短いメイド服があった。

    「ねえね、にぃにぃならどっち…?」

    音夢が首を傾げて聞いてくる。


     (か…かわいい…)


    スカートの丈の長い方はオーソドックスなもので、丈の短い方は胸のところが強調されるデザインだ。

    強いていえばアンミラ風。

     すると愛羅が

    「丈の短いのにしたら?きっと似合うわよ〜」

    「うん…そうする」


     …オレもミニ丈の方がいい…いいに決まっているッ!

     だがしかし、目をギラギラ光らせた野郎どもに音夢のアンミラ風メイド服など見せたくない…

    「音夢…」

    「なあに?にぃにぃ」

    「お前は丈の長い方にしろ。な?その方が可愛いし、似合うよ」

    こくり。音夢がうなずく。

    「じゃね、にぃにぃ、ありがとね。バイト行ってきます」

    ぺこりと頭を下げて、音夢はバイト先へと向かった。



    「本当はミニ丈の不がよかったんじゃないの?ふふっ」

    と愛羅が悪戯っぽく笑う。

    「バカ言え」

    オレは音夢の向かった先へと目を見やる。レストラン…らしいが。

     アレ?制服って、向こうで出るんじゃなかったっけ?

     愛羅は

    「ここのバイトは制服持込みOKですって。変わっているわね。」

    スケジュール表のメモを見ながら言った。



     しばらくして…



    「にぃにぃ、ただいま。お友達たくさんできたの。えーとね、『音夢たん萌えー』って言われたの。

     オムライスに『おいしくなぁれ』ってお客さんと一緒に言うの。でも『ご主人様』って言わないとダメなの…」

     音夢…そこはもしかして…?はたと愛羅を目を合わせた。

    「話題のメイドカフェかしらね?」

    「…そうだな…」

     最近成長してきたので、後輩たちにバイト先を自由に選ばせているが…音夢よ、メイドカフェを

    チョイスするとは…お前ある意味スゲエよ…」



     後日、バイト先からオファーが来たのは言うまでもない。




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