〜とある朝の風景 新たな序章〜



    ……ゆさゆさゆさ………誰かが俺の体を揺さぶる。

   …もう少し寝かせてくれよ。

    その時、ドスンという衝撃が。

    「何だよ!」

   俺は眠いのと重いのとで、声を荒げてしまった。

   真っ先に目に飛び込んできたのはココだった。オレの上に乗りながら、能天気な声で

    「お兄ちゃん♪朝だよ〜」と言った。

    アイリスが「さっきから起こしているのに起きないからココに起こしてもらったんです!」ぷぅ、と

   頬を膨らませた。

    そうだ、オレはもう萌須田社の社員なんだ。

    その時、ぐいぐいとオレのシャツの裾を引っ張るRUNAがいる。

    「ご主人様、行っちゃうんですか?」

   ……頼むから、うるうるした目で見ないでくれ。

    「あらあら〜みんなどうしたの?もう、朝ゴハンできたわよ〜」

   愛羅が、歌うように言った。

    そして、何故か、なんというか、おつまみばかりテーブルに並んでいた。

    朝っぱらからおつまみのオンパレードかよ!と突っ込みたくなるのを我慢しておつまみ……ならぬ

   朝メシを平らげた。美味いんだけど。




    「マスター、もう時間です。」

   何せまだ入社して日が浅いので半分寝惚け眼でネクタイを締める。

    「あぁ、もう、ネクタイ曲がってます!マスター!」

   アイリスが曲がったネクタイを締め直した。何かこれって…

    「勘違いしないでください、マスター。仮にも社員なんですから」

    「お兄ちゃん、遅刻しちゃうよ〜」

    「……行ってらっしゃい、ご主人様」

    「気をつけてね〜」


    今日はみんなは留守番だ。なので、一人で萌須田社に向かった。

    …まだ入社して間もないけれど。

    オレはアイリスに付けられた社員証のネコミミ娘(?)のバッジを見て改めて社員としての自覚を

   新たにした。



    しかし、数日後新たな受難が起ころうとは……。
   






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